書式集

文書作成日:2024/03/10
新NISAとiDeCo、どちらがお得?

新NISAが2024年1月からスタートしましたが、iDeCoと比べるとどちらが得ですか?

出演: … M社 経理部   … 顧問税理士

― M社 ―

M社経理部まいと顧問税理士が、打ち合わせをしています。

そういえば先生、先日NISA(ニーサ)口座を開設したんです!

そうでしたか。
先日、ということは、新NISAの方ですかね。

そうです。
2024年に入ってからですから、新NISAですね。
友人から「お得だから」と勧められて、とりあえず口座だけ開設してみました。

そうでしたか。
ちなみにそのご友人は、何が「お得」だとおっしゃっていましたか?

税金がかからないから、といっていましたね。

確かに、配当や売却益などの運用益に対して税金はかかりませんね。

とはいえ、投資商品をどうしようか悩んでいて。
自分で決めないといけませんしね……。

そうですね。

もう1つお勧めだといわれたのが、iDeCo(イデコ)なんです。

そうでしたか。
iDeCoもNISAと同様、将来に向けた資産形成として国も後押ししていますしね。

そうなんですね。
友人は「iDeCoも運用益に税金かからないから」といっていて、「掛金も所得控除の対象になるし、将来の受取時の税金も安くなるよ」、ともいわれたんですよね。

確かにそうですね。
ご友人はお詳しいのですね。

保険会社に勤めているんですよね。

なるほど。
それは確かにお詳しいはずですね。

iDeCoはどうしようか悩んでて。
先生、新NISAとiDeCoどちらが得ですかね?

得、というと税金の面で、ということですか?

税金の面だけでなくて、トータルで、という意味です。

うーん。
難しいことをおっしゃいますね。
どちらも安定的な資産形成を支援するために国が後押ししている制度ですが、内容はそれぞれ違うんですよね。
どちらが得、というのは一概にはいえませんね。
私がいえることとしては、制度の内容をしっかり理解して、ご自身のライフプランにあった使い分けをされるとよいでしょう、ということくらいでしょうか。

やはり、違います?

そうですね。
税金の面でいえばiDeCoの方が得になる要素は多くありますが、iDeCoは私的年金制度の1つですから、結局公的年金と一緒で、基本的に60歳以降でないと受け取れないんです。
一方、新NISAはそういった制限は設けられていません。
投資できる金額や期間の他、手数料などの面でも違いがありますし。

どちらか、というよりも、自分にあったものがどれか、ということですか。

そうですね。
どちらか1つに絞る必要はないと思います。
たとえば、老後の資金形成として毎月支出できる無理のない範囲でiDeCoを利用し、余剰資金は新NISAの成長投資枠で自由に投資をする、とかですね。
いずれも資金を運用して将来に備えるためのものですから、まずはご自身の収支を計算してもらい、どのくらいこういったものに投資できるかを試算してみてはいかがでしょうか。

収支計算……。
おこづかい帳……。
小学生以来だわ……。

最近は色々なアプリがありますから、便利なツールを利用していただいて、ご自身の懐具合をまず確認してみてください。

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
 本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。

CONTACT

お問い合わせ
pagetop